1→風邪は、長時間あるいは強い風に当たることでなるもので、特徴として、軽揚性・開泄性・遊走性がある。軽揚性とは、上や外に向かう性質のことで、顔や上半身、皮膚に症状が出る。開泄性は、皮膚の防御作用を低下させ、他の外邪も同時に侵入させる性質のこと。遊走性とは、移動しやすい性質のことで、症状が強くなったり弱くなったり、あるいは部位が移動したりする性質のこと。
2→湿邪は、湿度の高い時期に、余分な水分や老廃物が溜まることで引き起こされる心身の不調のこと。
3→寒邪は、収縮、収斂の作用を持ち、皮毛を収縮させる。他に、気血を渋滞させて痛みを引き起こす凝滞性や陽気を損傷しやすい性質、臓腑を直接犯す寒邪直中などの性質がある。
4→暑邪には、炎熱の性質があり、高熱や、大汗、口渇などの症状が見られやすい。また、汗とともに気と津液も消耗され、口渇喜飲、息切れ、脱力感などの症状が見られる。