1→レイノー病は、 膠原病の一種であり、血管を開く作用のある物質が抑制され、指趾末梢の血管の血流が悪くなり、血液が十分に行き渡らなくなった結果、指趾の末梢動脈における血管の攣縮が起こる。この現象は、レイノー症状と呼ばれている。
2→卵円孔開存とは、心房中隔に小さな孔が開いていることをいる状態で、成人の2~3割に認められる。通常自覚症状はないが、まれに下肢静脈などにできた血栓が心臓に流れ込み、開存している卵円孔から動脈系の血管に流れ、脳梗塞や一過性脳虚血発作を引き起こすことがある。このような脳梗塞を奇異性脳塞栓症という。
3→バージャー病は、ビュルガー病、特発性脱疽、閉塞性血栓血管炎とも呼ばれ、喫煙する20〜40代の男性に好発する四肢の閉塞性動脈疾患。足趾または指などの末梢が虚血状態になり、潰瘍や壊死になったりする。重病化すると、足趾または膝下大切断に至ることもある。
4→肺高血圧症では、肺への血液循環が低下し、肺から血液に取り込まれる酸素量が減るため、労作時呼吸困難などの症状が現れる。肺への血液循環が低下すると、肺に血液を送る右心室がより多くの仕事をしなければならなくなるため、右心室肥大が見られる。