1→舌癌は口腔癌の一つで、口腔癌全体の30%〜60%を占める。大部分が扁平上皮癌であり、まれに腺癌がある。扁平上皮癌の好発部位は、皮膚、口腔、舌、咽頭、食道、肛門、副鼻腔、喉頭、気管、気管支、腎盂以下の尿路、子宮頸部など、扁平上皮に広く覆われた部位である。
2→腺癌は、腺上皮・腺を含む組織および臓器のすべてから発生するが、とくに胃、腸、肺、乳腺、甲状腺、膵臓、子宮などが好発部位である。
3→胆嚢癌の多くは腺癌である。胆嚢癌は初期症状に乏しいため、発見された時点で周囲臓器に浸潤をきたした進行癌であることが多い。
4→膵臓癌の多くは腺癌である。膵臓癌は初期症状に乏しいが、進行すると黄疸や腹痛、背部痛などがみられる。