1→てんかん発作は脳から異常な電気信号が発せられることによって引き起こされる。症状は目がチカチカしたり筋肉がピクピク動くといった部分発作や、全身性のけいれんを起こしたり一時的に意識を消失したりする。
2→認知症とは、認知機能が低下して日常生活を送ることが困難になる状態になる疾患である。脳の後天的な器質的障害が原因で、脳の萎縮がみられるアルツハイマー型や、脳梗塞や脳出血など脳血管の障害によって引き起こされる脳血管性などがある。認知する能力は低下するが、知能は保たれている。
3→抑うつとは、気分がふさぎ込むことによって活動量が極端に低下したり身体に不調が現れたりする状態を指す。
意識レベルはジャパンコーマスケール(JCS)やグラスゴーコーマスケール(GCS)などのスケールを用いて覚醒の状態を示す指標である。抑うつは意識レベルを図る指標にはならない。
4→適応障害とは、心理的な状況や環境など外的な要因によってその人が大きな苦痛を感じ、精神的・身体的に影響が出て日常生活やその人がやりたいと思うことができなくなってしまう状態である。状況や環境に適応できないことが原因であり、脳の器質的障害はない。