1→コレラは、コレラ菌に汚染された水や食べ物によって感染する経口感染症である。主な症状は下痢で、特徴的な米のとぎ汁様の灰白色の水様便がみられる。
1817年に世界流行して以来幾度と流行しており、現在も終息していない感染症である。
2→破傷風は、破傷風菌が傷口などから体内に侵入することによって感染する。主な症状は、筋肉のけいれんや硬直である。弓のように体を反らす後弓反張が特徴的である。
予防にはワクチン接種が有効であるが、現在でも年間100例ほどは報告されている感染症である。
3→痘そうは、天然痘とも呼ばれ感染力、致死率の極めて高い感染症である。種痘(ワクチン)の普及によって徐々に数は少なくなり、1980年にWHOより天然痘の世界根絶宣言が出された。その後現在まで痘そうの発生は確認されていない。
4→ポリオは、急性灰白髄炎や小児麻痺ともいわれる。ポリオウイルスが経口より体内に感染し、脊髄など中枢神経に達し髄膜炎や麻痺を引き起こす。予防にはポリオワクチンが有効である。
2000年にWHO西太平洋地域より地域における根絶宣言が出された。ただ、アフリカや南・東アジアでは現在も流行が続いている。