1→セクレチンは、小腸のS細胞から分泌され、主に胃酸の分泌を抑制し、膵臓からの重炭酸ナトリウムを豊富に含む消化液の分泌を促します。また、肝臓に作用して胆汁の分泌を促す働きもあります。このため、セクレチンと肝臓との組み合わせは正しいと言えます。
2→コレシストキニンは、脂肪やタンパク質の消化に関与しており、小腸のI細胞から分泌されます。胆嚢に作用して胆汁の放出を促し、また膵臓に作用して消化酵素の分泌を促進します。このため、コレシストキニンと胆嚢との組み合わせは正しいです。
3→ガストリンは、胃のG細胞から分泌されるホルモンで、胃酸の分泌を促進します。一般に、ガストリンは膵臓に直接的な効果を持つというよりは、胃に作用して胃酸の分泌を促すことが知られています。したがって、ガストリンと膵臓の組み合わせは不適切です。
4→エリスロポエチンは、腎臓の間質細胞から分泌されるホルモンで、主に赤血球の産生を刺激します。エリスロポエチンの主な効果器官は骨髄ですが、分泌される場所が腎臓であることから、エリスロポエチンと腎臓との組み合わせは間違っています。