1→押手による左右圧は、母指と示指で鍼体をつまむことで鍼の刺入や安定を目的とする。
2→押手による上下圧は、左右圧を作った母指と示指を刺鍼部位にかける圧の事で、ゲートコントロールにより切皮痛や刺入時痛を無くす目的がある。
3→周囲圧は左右圧と上下圧で使う以外の指、中指・薬指・小指・小指球の部分の全体でかける圧の事で、刺鍼部全体を固定し、患者自身による急激な動揺を防ぎ、刺鍼の安定を図る目的がある。また、皮膚と筋肉が滑動して鍼が曲がる事を防ぐ働きがあり、適度な圧は患者に安心感を与える効果もある。
4→鍼の施入時に、疼痛緩和のため、皮膚を張ることは重要であるが、筋肉の緊張状態ははからない。