1→原発性免疫不全症のうち、体内で免疫グロブリンGが全く作られない場合を無γグロブリン血症と呼ぶ。免疫不全により、重篤な肺炎、中耳炎、膿瘍、髄膜炎などを繰り返し起こす。
2→重症複合性免疫不全症は、免疫不全の中でも乳児期早期に重症感染症で発症し、根治的治療が行われないと生後1年以内に致死的となる原発性免疫不全症である。
3→HIVとはヒト免疫不全ウイルス (Human Immunodeficiency Virus)の略で、ウイルスの名前である。これによる感染症が後天性免疫不全症候群 (AIDS)で、発熱、咽頭痛、筋肉痛などから始まり、免疫力の低下から日和見感染症や悪性腫瘍に似た症状が現れる。
4→ディジョージ症候群は胸腺低形成症候群とも呼ばれ、22番染色体の一部欠損が原因となる。副甲状腺低形成による低カルシウム血症や易感染性が主な症状である。