1→ポリオでは、急性の弛緩性麻痺が四肢に現れる。 球麻痺では、延髄にある脳神経核が障害され、口、舌、喉の運動障害によって起こる症状である。 構音障害、嚥下障害、呼吸や循環の障害が生じる。球麻痺は、ALSや多発性硬化症、重症筋無力症、ボツリヌス中毒、髄膜脳炎などで見られる。
2→筋ジストロフィーでは、骨格筋障害による運動機能低下が見られる。両麻痺とは、四肢すべてに障害があり、上肢の障害が比較的軽いものをいう。
3→二分脊椎とは、脊柱管が一部不完全となり、脊髄馬尾神経が脊柱管外に出てしまっている状態。対麻痺(両側下肢の麻痺)が見られる。
4→ダウン症では、関節が柔らかいために先天性股関節脱臼が見られることはあるが、麻痺は見られないことが多い。