1→鍼灸医学では、生体リズムを陰陽消長として捉え、その変調により病が発症するとしている。陰陽はいつも静止・不変の状態ではなく、例えば昼から夜にかけては「明→暗」と変化するなど、お互いの力関係に基づいて常に変化しており、 これを消長という。
2→陰陽対立とは、陰陽の2つの側面が、互いに制約しながら牽制しあうことをいう。 例えば、風邪をひいたときに、発汗して熱を下げる、など。
3→陰陽制約とは、 陽と陰がお互いに過剰にならないようにもう一方を抑制する働きのこと。
4→陰陽互根とは、陽と陰は相互に依存関係があり、陽の要素は陰から生まれ、陰の要素は陽から生まれること。例えば、過労などによって気が消耗されると、最初は気が減少するが、やがて血や津液も減少していく、など。