次の文で示す患者について、問題99、問題100の問いに答えよ。「56歳の男性。主訴は食欲不振。腹部の痞えや膨満感、重痛を伴う。口が粘る、口苦、臭いの強い下痢がみられる。最も適切な病証はどれか。
正解!
不正解 答え 4
1→気滞では、主に自律神経系の緊張やコントロールができなくなり、精神的ストレスでイライラしたり、不安、憂鬱感を感じるなどの病証が見られる。
2→陽虚では、気虚証の症状に虚寒の症状を伴うのが特徴で、寒がり手足が冷たい、尿の色が透明で多尿などの病証が見られる。
3→陰虚では、便秘気味や生理不順、経血量が異常に少ない過少月経などが見られる。寝汗が多かったり、血虚と同じく不眠傾向で夢を見ることが多く、熟睡できず、気分が落ち着かない、煩躁感などの病証も見られる。
4→湿熱は、湿脾胃の障害が現れることが多く、胃腸障害・水分代謝障害に炎症をともなう暴飲暴食が原因になることがあり、食欲減退、悪心嘔吐、腹痛、泥状便の病証が見られる。