1→腕神経叢は、強い外力によって、腕神経叢が引き伸ばされることで損傷する。腕神経叢は、斜角筋隙を通った後、鎖骨と第1肋骨の間、そして大鎖骨上窩の深部を通り腋窩に至る。
2→正中神経の本幹が円回内筋に入る部分での絞扼障害により、同神経の不全麻痺、前腕前面の疼痛などが起こり、円回内筋症候群と呼ばれる。前腕回内運動によって増悪し、円回内筋部にチネル徴候を認める。
3→橈骨神経支は、上腕三頭筋、肘筋、腕橈骨筋、回外筋、長母指外転筋を支配する。
4→尺骨神経は、母指球筋以外の手の中の筋肉のほとんどと、前腕部では手首の屈曲、手指の屈曲を支配する。尺骨神経が障害されると鷲手と呼ばれる症状が見られる。
