1→ペルテス病は、大腿骨頭に阻血性壊死が起こる原因不明の疾患で、小学校低学年を中心とした小さめの活発な男児に多くみられる。
2→生後3か月検診において、開排制限は検査項目の一つであり、脱臼や亜脱臼で股関節がずれていると股関節に開排制限がかかる。寝返りなどの向き癖も原因として考えられるが、疾患としては、先天性股関節脱臼が最も疑われる。
3→大腿骨頭すべり症は、青年期早期に見られやすく、大腿骨の端部が股関節の成長板でずれた、または分離した状態を指す。原因としては、肥満が最も多い。
4→大腿骨頭壊死症は、股関節骨折や股関節脱臼に続いて発生することがあり、骨が虚血することによって壊死する。発症年齢は男性が50代、女性は20代と70代に多い。