1→小刻み歩行は、歩幅が狭くなってしまう歩行状態であり、パーキンソン病の代表的な症状である。小刻み歩行の原因となる疾病としては、水頭症や多発性脳梗塞などの脳血管障害などもある。
2→トレンデレンブルグ歩行とは、股関節外転筋群に問題がある場合に起こる特徴的な立位姿勢である。股関節外転筋群の筋力低下や麻痺が原因で、患側で片足立ちしたときに、遊脚側の骨盤が下がっている状態。
3→失調性歩行は、不安定でぎこちなく、 両足を開いて、かかとを打ちながら足元を見ながら歩くのが特徴。失調性歩行は、運動失調症の部分徴候である。脊髄性の運動失調歩行では、鶏足と呼ばれる歩き方が見られる。
4→痙性歩行は、下肢は伸展してつま先立ちになり、つま先を引きずるような歩行であり、片側錐体路障害で見られる。ギラン・バレー症候群では、四肢の運動麻痺が見られる。