1→宗気とは、飲食物から得られる水穀の精微と、呼吸によって得られる自然界の清気が合わさってできる気である。宗気は胸中に集まり、心肺の活動を支えている。臍下丹田にたくわえられるのは、先天の精である。
2→原気とは、先天の精に後天の精が注がれて生成される気である。丹田(腎)から発生して、三焦の働きによって経絡を介して全身を巡る。生命の原動力で、食欲や性欲などの欲求をもたらす。津液を血に変化させるのは、営気と肺気の気化作用である。
3→衛気とは飲食物が胃で消化され脾の作用によって作られ上部では肺、下部では小腸によって全身に送られて、臓腑、筋、皮膚を温める。
4→営気とは、血の構成成分であり、脈中に入って全身を巡り全身を滋養する。呼吸を推動するのは、宗気である。