次の文で示す患者の病証で最も適切なのはどれか。「80歳の男性。日頃から腰下肢にだるさがあり、顔や目が赤く、頭や肩に張ったような痛みもあった。昨日、トイレで倒れ、舌が強ばって話しづらくなり、左の上下肢が麻痺した。」
正解!
不正解 答え 2
1→肝腎陰虚とは、肝血が不足して腎の栄養供給が傷害され、腎陰虚を招いた状態である。
2→本症例は急性発症の左片麻痺、呂律障害から、脳血管障害が考えられる。肝風内動は、肝陰が消耗して肝陽が過度に亢進したもので、脳血管障害や高血圧性脳症などでみられる。
3→肝陽上亢とは、肝陰虚によるふらつき、耳鳴り、頭痛などを指す。
4→肝気鬱結とは、精神的ストレスによりイライラ感や気分の落ち込み、過度な緊張を指す。