1→触覚伝導路は長後索路である。
触圧覚はマイスネル小体やパチニ小体などの感覚受容器で信号化され、一次ニューロンである脊髄神経節細胞から脊髄に入り、同側の後索を上行して延髄に達し、後索核で二次ニューロンに中継される。二次ニューロンは交叉して反対側へ入り、内側毛帯をつくり、脳幹を上行して視床に達し三次ニューロンに接続する。その後内包を通り、大脳皮質の中心後回にある体性感覚野に入る。
2→聴覚伝導路は蝸牛神経である。
音刺激は内耳の蝸牛で受容され、脳幹の蝸牛神経核で二次ニューロンに中継される。交叉して外側毛帯に入り、中脳の下丘で三次ニューロンに中継される。三次ニューロンは間脳の内側膝状体に達し、中継された四次ニューロンは聴放線をつくり側頭葉の聴覚野に入る。
したがって聴覚―――下丘が正しい。
3→嗅覚伝導路は嗅神経である。
匂いは鼻腔の篩骨篩板の嗅粘膜で受容され、例外的に視床をへず大脳皮質の嗅覚野に伝えられる。
孤束核は味覚伝導路の中継核である。
味覚―――孤束核が正しい。
4→視覚伝導路は視神経である。
網膜にある視細胞が興奮し、双極神経細胞(一次ニューロン)をへて二次ニューロンに伝えられ、その軸索が集合して視神経となる。頭蓋内に入ると視神経交叉をつくり、視索となり外側膝状体に達する。ここから出た三次ニューロンは内包後部を通って視放線をつくり後頭葉の視覚野に達する。
したがって視覚―――外側膝状体が正しい。