1→アルドステロンは、副腎皮質ホルモンである。腎臓の集合管に作用し、ナトリウムイオンの再吸収を促進。尿中へのナトリウムイオンと水の排泄を減らす。
血圧が低下したり、循環血液量の低下、血漿ナトリウムイオン濃度の低下等で、子宮体近接細胞でレニンが分泌される。レニン・アンギオテンシン系が作動し、アルドステロンが分泌される仕組みである。
血漿ナトリウム濃度が上昇しているこの設問の例ではアルドステロンの濃度は高くならない。
2→コルチコステロンは、コルチゾールと同じ副腎皮質から分泌されるホルモンの糖質コルチコイドである。作用は、肝臓での糖新生を促進し血糖値を上昇させたり、タンパク質や脂肪の分解を促進させる。
電解質コルチコイドではないので、塩分濃度に影響されない。
3→パラソルモンは、副甲状腺ホルモンである。作用は、骨のカルシウムをカルシウムイオンとして血中に遊離させたり、腎臓の尿細管でカルシウムイオンの再吸収を促進させる。
血中カルシウムイオン濃度が低下するとパラソルモンの分泌が高まる。
4→バゾプレシンは、下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンである。腎臓の集合管に作用し、水の再吸収を促し尿量を減らす作用がある。
塩分を多く摂ると、血漿浸透圧が上がる。浸透圧を下げるために尿量を減らし循環血漿量を増やそうとバゾプレシンが分泌される。