次の文で示す症例についての問いに答えよ。 「7歳の女児。主訴は歩行異常。トレンデレンブルグ徴候がみられた。」 問題 罹患関節の種類はどれか。
正解!
不正解 答え 3
1→鞍関節は、対向する関節面が鞍の背面のようであり、二軸性の関節である。母指の手根中手関節に見られる。
2→ラセン関節は、関節頭が円柱状になっていて、回転しながら軸方向へずれる動きをする。距腿関節に見られる。
3→トレンデレンブルグ徴候は、患側で立つと健側の骨盤が患側より下がる所見がみられる。股関節脱臼や股関節形成不全、中殿筋麻痺等でみられる徴候である。 このケースではトレンデレンブルグ徴候が陽性なので問題のある部位は股関節だといえる。股関節は臼状関節である。臼状関節は関節頭が球状、関節窩が深い凹になっている。
4→楕円関節は、関節面が楕円球状になっていて、関節頭の長軸と短軸を回転軸にして動く二軸関節である。橈骨手根関節にみられる。