1→違和感が残る場合は、消毒用綿花で軽く押さえ、後揉法を充分おこなう。また、その部位に知熱灸をすえたり、反対側をやや強めに刺激したり、経絡の流注を考え末端部位に刺激を誘導することも効果的である。
2→抜鍼困難となった場合には、周囲に新たな鍼を刺入して筋肉を弛緩させる手技である迎え鍼や温熱刺激、電気刺激によって局所の筋緊張の緩和を試みる。
3→気胸の場合は、安静にして様子を見ながら孔最、臓中、天突、肺愈などに置針し、呼吸困難であれば酸素吸入する。症状が落ちついているならば、しばらく家で様子をみても良いが、状態が変われば受診を薦める。
4→鍼の抜き忘れを防ぐために、鍼管数と抜いた鍼の数を必ず照合する。