1→白血球には、好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の5種類がある(このような白血球の分類を白血球分画という)。 このうち最も多いのが好中球で約50~70%を占める。それに次いで、リンパ球約30%、単球約5%、好酸球1~2%、好塩基球1%未満となっている。
好中球は、主に生体内に侵入してきた細菌や真菌などの病原菌や異物を貪食して分解し、殺菌を行う働きを持つ。
2→好酸球は、主にアレルギー反応に関係する細胞で、同じ抗体を付着して寄生虫を排除する働きを持つ。
3→リンパ球は白血球の一部で、さらにB細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)、NK(ナチュラルキラー)細胞などに分類される。ウイルスやがん細胞などの異物を排除し、外敵から体を守る働きを持つ。
4→単球は白血球の成分の一種で、白血球の3~8%を占める。免疫細胞として感染に対する防衛の初期に働く。単球は血管から組織へ出てマクロファージとなり、比較的大きな異物を貪食するため、大食細胞とも呼ばれる。