1→クロイツフェルト・ヤコブ病は、神経難病のひとつで、汚染された牛肉を食べたり、異常な遺伝子を受け継いで起こると言われている。脳組織の海綿(スポンジ)状変性を特徴とする。抑うつ、不安などの精神症状で始まり、進行性認知症、運動失調等を呈し、発症から1年~2年で全身衰弱・呼吸不全・肺炎などで死亡する。 原因は、感染性を有する異常プリオン蛋白と考えられている。
2→エボラ出血熱は、1類感染症に認定されており、感染者の発症率は20%、発症例の致死率は15-70%と高い死亡率を呈している。主として患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)に触れることにより感染する。終末期では、全身から激しく出血し、多臓器不全とショック症状に陥り、死亡に至る。
3→オウム病は、クラミジアを病原体とする呼吸器疾患。主にオウムなどのペットとして飼育されていた鳥からヒトに感染する。
4→ワイル病は、レプトスピラ症とも呼ばれ、病原性レプトスピラ感染に起因する人獣共通の細菌感染症。病原性レプトスピラは、ドブネズミなどの腎臓に保菌され、尿中に排出される。熱帯・亜熱帯地域に多くみられる。