1→顔面神経麻痺は、顔面神経が何らかのウイルスに阻害されることによって起こる。眼瞼痙攣や拘縮、病的協調運動(不随意で異常な顔面運動)などの症状が見られる。目を開ける前頭筋も障害されるため、眼瞼下垂に見えることがあるが、他の選択肢と比較すると、眼瞼下垂の症状は重要ではない。
2→重症筋無力症は、骨格筋の筋力低下により、易疲労性となり、夕方に症状が増悪する日内変動がある。主な症状は、眼瞼下垂、複視などの眼症状、四肢・頸筋の筋力低下、構音障害、嚥下障害などがあり、呼吸障害に至ることもある。指定難病。
3→動眼神経は、眼瞼の筋肉や眼球を動かす筋肉を支配しており、動眼神経が麻痺すると眼瞼下垂や眼球運動障害などの症状が起こる。
4→ホルネル症候群では、脳と眼をつないでいる神経線維が分断されることによって、顔の片側だけ眼瞼下垂や瞳孔収縮、発汗の減少などの症状が見られる。