第27回鍼灸師国家試験 問題129

1→ドロップアームテストとは肩関節を90°外転位で保持するテストである。腱板損傷では上肢が下降し、ドロップアームサインが陽性となる。

2→ルーステストは胸郭出口症候群のテストで、肩関節90°外転位、90°外旋位、肘関節90°屈曲位で指の屈曲・伸展を3分間続けられなければ陽性である。

3→肩甲上腕リズムとは、肩関節挙上時に肩甲上腕関節と肩甲胸郭関節の動く角度が2：1 の比率になるというもので、肩関節周囲炎患者では破綻する。

4→本症例は肩関節周囲炎であり、肩関節の可動域制限がみられる。エンドフィールとは関節可動域制限の最終域で感じられる抵抗感で、可動域制限の原因を知ることができる。肩関節周囲炎の可動域制限の原因は関節構成体に由来するものなので、エンドフィールは明瞭である。