1→α受容体にはα1とα2の2種類がある。α1は血管平滑筋、胃腸や膀胱の括約筋に分布しこれらの筋肉の収縮に関与する。α2はアドレナリン作動性神経のシナプス前終末に存在し神経伝達物質の放出に対して抑制的に働く。
2→β受容体はβ1とβ2に分類される。β1は主に心臓に分布し心拍数や心収縮力の増大に関与する。β2受容体は血管、気管支、胃腸などの平滑筋に分布しこれらの筋の弛緩に関与する。
3→キャノンは生体の内部環境は常に一定に保たれているのではなく内外の環境の変化に応じて対応していると考えた。副腎髄質のクロム親和性細胞は交感神経節後ニューロンと同様にニコチン受容体を持ち交感神経節前ニューロンが放出されるアセチルコリンを受けてカテコールアミンを分泌する。
4→ムスカリン受容体は平滑筋などの効果器に存在しこれらの収縮に関与する。