平成30年度(第27回)鍼灸師国家試験問題|午後1問〜午後20問
第27回国家試験 問題121
次の文で示す患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。「46歳の男性。主訴は肩こり。仕事で神経を使うことが多く肩こりが気になり始めた。イライラしやすく、こりがひどくなると肩上部のつまった感じがする。脈は左関上が弦。」
第27回国家試験 問題122
次の文で示す患者の病態に対し、罹患局所への施術対象となる経穴で最も適切なのはどれか。「28歳の女性。テニスを10年続けて上級者となってきた。2週間ほど前から肘の内側に痛みを感じるようになった。熱感や腫脹はない。」
第27回国家試験 問題123
次の文で示す患者の病証に対し、募穴を用いて施術をする際、最も適切な組合せはどれか。「27歳の女性。精神的ストレスにより便秘と下痢を繰り返している。腹痛は排便により軽減する。痩せ型で腹鳴もみられることがある。」
第27回国家試験 問題124
次の文で示す病証に対して治療すべき足の経脈・経筋として最も適切なのはどれか。「26歳の男性。主訴は膝の痛み。4日前に宴会で食べ過ぎた。その後、背中の張り感やだるさとともに、趣味のバスケットボールでジャンプしたときに膝に痛みを自覚する。舌中央部に黄厚膩苔がある。」
第27回国家試験 問題125
上腕骨外側上顆炎の患者に対するSOAP方式による記録で、Pに相当するのはどれか。
第27回国家試験 問題126
レイノー現象を呈する患者の局所へ低周波鍼通電療法を行う場合、最も適切なのはどれか。
第27回国家試験 問題127
高齢者の歩行能力に対する鍼治療の効果を評価するのに最も適切なのはどれか。
第27回国家試験 問題128
眼の疲労に対して下頭斜筋へ刺鍼する場合、最も適切なのはどれか。
第27回国家試験 問題129
次の文で示す症例について、身体診察でみられる可能性が最も高いのはどれか。「54歳の男性。半年前から右肩関節の疼痛が出現した。最近では疼痛は幾分軽減したが運動制限が顕著となった。ADLでは衣服の着脱が不自由であり、結帯動作の制限がある。医療機関で肩関節周囲炎と診断されている。」
第27回国家試験 問題130
局所治療穴として曲池が最も適切なのはどれか。
第27回国家試験 問題131
切迫性尿失禁に対して体性-内臓反射に基づいた治療穴として最も適切なのはどれか。
第27回国家試験 問題132
次の文で示す症例に対して神経を介した治療部位として最も適切なのはどれか。「52歳の女性。1年前に子宮癌で摘出手術を受けた。転移はない。会陰部の痛みとともに、尿失禁も起こるようになった。」
第27回国家試験 問題133
次の文で示す症例の圧痛点に対する局所治療穴として最も適切なのはどれか。「20歳の女性。高校時代にバレーボール部の活動で前距腓靭帯損傷を繰り返し起こしていた。罹患靱帯のやや下方に圧痛と歩行時痛があり、近医で足根洞症候群と診断された。」
第27回国家試験 問題134
より高次な生活能力を評価する指標(老研式活動能力指標)に含まれる項目はどれか。
第27回国家試験 問題135
「18歳の男性。昨日雨に濡れ、その夜から悪寒、発熱、後頭部痛が出現した。脈は浮緊、舌は淡紅で薄白苔。咳、痰、鼻水はない。」本症例の病証で最も適切なのはどれか。
第27回国家試験 問題136
「18歳の男性。昨日雨に濡れ、その夜から悪寒、発熱、後頭部痛が出現した。脈は浮緊、舌は淡紅で薄白苔。咳、痰、鼻水はない。」本症例に対する治療方針として適切なのはどれか。
第27回国家試験 問題137
「63歳の女性。主訴は尿もれ。咳をしたり、重い荷物を持ったりすると尿がもれる。腰背部がだるく、足が冷える。舌は淡で歯痕、脈は沈細。」本症例の尿もれと最も関係するのはどれか。
第27回国家試験 問題138
「63歳の女性。主訴は尿もれ。咳をしたり、重い荷物を持ったりすると尿がもれる。腰背部がだるく、足が冷える。舌は淡で歯痕、脈は沈細。」本症例の病証に対し、難経六十九難による鍼治療で使用するのはどれか。
第27回国家試験 問題139
「78歳の女性。主訴は疲労感。最近、疲れやすく、動くのが面倒になった。意欲が低下し、食欲も減退している。病院ではサルコペニアと言われた。」本症例の診断に用いないのはどれか。
第27回国家試験 問題140
「78歳の女性。主訴は疲労感。最近、疲れやすく、動くのが面倒になった。意欲が低下し、食欲も減退している。病院ではサルコペニアと言われた。」本症例の病証で最もみられる脈状はどれか。